片隅旅記

独り言を片隅に置いておきます

400Xに乗り始めて

https://jijo2.hatenablog.com/entry/2024/02/01/194251

乗るまでの経緯

 

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2021/3/24

 

納車日がやってきた

親の車に乗せてもらいHONDA夢店へ

店の方針なのか舐められてるのか、カーペットに載せてちょっと想像してた納車記念撮影〜〜🎊🎊㊗️㊗️的なセレモニーもなく、外の駐車場で淡々と説明を受けた

個人的には大安とかも気にしなかったし小っ恥ずかしいセレモニーは割とどうでもいいタイプなのでこれで十分

でも全体像の写真も適当に撮った上の1枚だけだったのはちょっとだけ後悔してる

 

半年のブランクからいきなりの片側2車線国道は心臓に悪く、やっとこさで帰宅した記憶

 

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権現堂堤の桜


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大平山


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小雨の銚子


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渡瀬川に沿って足尾の方へ

抑えきれず1ヶ月でアルミ箱を付けた


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この後初立ちゴケ

 

 

自分で操り自分で好きな場所へ行ける悦びは公共交通でのお出かけ欲を大幅に上回り、以降ほとんど電車に乗ってお出かけすることも少なくなってしまった

 

初めての銚子は凄まじく遠く感じていたのに、5月には下道日帰り会津550kmを走れてしまうんだから400Xの快適性と選択した結果は間違っていなかった

 

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5月下旬には利賀村を経由して能登へ向かう初めての宿泊ツーリングも敢行

 

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今は亡き藤波のNT123

最後だけ蛸島、コイツは綺麗になったらしいね

他に纏めることもなさげなのでここで供養

 

現役の鉄路では訪れにくい廃線・保存車を巡ることも増えた

なんだかんだ鉄道オタクからは逃れられない性分なんだよな

 

取り留めもなくダラダラ書き残したのでこの辺でおしまい

次は個人的な400Xの評価でも書き残してみる

 

 

400Xに乗るまで

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主に公共交通での旅記置き場として自己満足のために半ば放置されてるこのブログ。書き残しておきたいことはいくつかあるけど筆が乗らないので3年前に自分を狂わせてしまったバイクについてでも綴ろうかと思う。

 

 

バイクに乗りたい、と思い始めたきっかけは5年前ぐらいに遡る。明確な理由も覚えていない。

元職場の先輩が学生時代にCB1300ボルドールで全国を駆けずり回ってた話を聞いて、それに触発されたのを大雑把に記憶している。もしかしたらこれが理由かも。いや違うかな。分からん。

 

乗りたい車種選びを始めたのも同じぐらい。決まるまでの時間はかなり短かった。

元から公共交通での旅行を趣味としていて、親族に誰もバイク乗りは居ない。強いていえばお隣さんがアメリカンに乗っていたぐらい縁がなかったので、知ってる車種はアメリカン/ネイキッド/SS/オフ車程度。先輩に触発されて初めて検索した時にアドベンチャー系を知った時のコレしかねぇな!感は今でも覚えてる。

荷物も積みやすく、長距離乗ってもラク。自分がバイクに求めている欲求を満たしている。そういえば箱がたくさん付いてるバイク見たことあったなぁなんて。

すぐ3車種まで絞り込み、候補となったのが

 

SUZUKI    V-Strom

Kawasaki  Versys-X

HONDA    400X

 

Versysは見た目が好み。

Vストは安いし必要なものは全部揃ってる。

ただしどちらも250cc。レビューを読むと高速はちょっとしんどいらしい。

400Xは…高速も大丈夫そう。見た目も好み。足つき○。求めている性能が揃っている。

そして当時好みだった絵師さんが乗っていたバイク、これも400Xだった。

そうなると気が早いものでネットでレビューを片っ端から読み漁った。これを納車までずっとやっていた。

 

さて、乗りたい車種は決まった。400Xこれしか無い。そうこうしていたのが折しも2020年の春過ぎ。

絶賛コロナ流行期で仕事も軽くなっていて、腰の重い自分には教習所に入るには逃せない機会だった。

 

教習での苦労もあまりなく、一度雨でキャンセルしたのと、スラロームが若干苦手だった以外は落とすこともなく結果全て一発合格で終えた。

自転車と比べて段違いに重いのと傾ける動作が怖かった思い出。それでもエンジンを股下に抱えて走る楽しみは全てに優った。

ただし何故か時間がかかり、夏の始めに入校した割に地の果て鴻巣で免許を書き換えたのは秋ごろになった。よく暑い夏に教習受けたものだと今は思う。

 

その頃はコロナ第一波が収まりGoToトラベルに連休の全てを注いでたのもある。ブログに書きっぱなしの冬の津軽もちょうどその頃のお話。

2021年に入っても富山九州秋田と駆けずり回って、せっかく教習所で慣れた体も全てを忘れてしまっていた。

 

 

長くなるので一旦おしまい

 

 

 

20年末 冬の津軽4

 

 

 

 ※2020年12月

 

 

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12/25 14:22

津軽五所川原に着いたストーブ列車は自分が降りると同時に気動車回しをし始めていた

連結まで見たいのがオタク心だけども乗継時間も短めなので見学もほどほどに、行きも渡った跨線橋五能線ホームへ向う

年末も近い25日、それなりに人がいるし座れないと困るからね

 

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12/25 14:30

 

五能線ホームにピッカピカの新車が入ってきた

2020年7月23日に落成したばかり(wiki調べ)の新顔GV-E401.2-17編成だ

跨線橋を渡り1954年製から2020年製へ、8分間の乗継で66年のタイムスリップを遂げた訳よ

 

GVについての個人的な苦言は置いといて、明るい車内と造りの綺麗さに技術の発展をひしひしと感じる

 

出来れば引退迫るキハ40が良かったけど、昭和後期→昭和中期→令和と時代を変えて楽しめるのはこの時期だからこそ

荒天の続く12月の五能線も今日は天気も落ち着いてこの日は定時運行、一度宿をキャンセルしてまで来た甲斐があったもんよ

などと心の中でニヤつく

 

 

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新車の香りと電気式気動車特有のぬるい加速感を楽しんでいると弘前へ到着した

白神山地と夕焼けの日本海を駆け抜けるシカクいGV-E400

沿線風景とシカクい車両をうまく纏めたデザインがステンレス車体に映える

やっぱ見た目はバッチバチに自分好みのデザインだなあ

 

 

美しい白神山地日本海岩木山の麓を走る五能線

ローカル線の行き先も怪しくなってきたこの頃、こいつも永く馴染んでくれれば良いなぁと思いつつ改札を通り抜けた

 

 

 

この日は弘前から少し離れたとこの宿をとっており、贅沢にも弘前から送迎をしてくれるらしい

 

弘前に着いたのが15:24

送迎は15:00頃か16:30頃

 

うーーーーーーーん

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ということで、この日の唯一の汚点(?

駅ビルのドトールで1時間を潰してしまった

だって積雪でビチャビチャの中じゃ街歩きも出来ないもん

 

で、小一時間待って

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はい

送迎のハイエースに乗ってやってきたのは岩木山の麓、百沢♨️ アソベの森 いわき荘

http://www.iwakisou.or.jp/sp/index.html

 

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なんとお1人様用のベッドルームがあるんですよ

しかも居心地のいいソファー付き

 

細かいことは各サイトのレビューにぶん投げるとして、個人的には評価高かったんでおススメ

 

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夕食は一品一品作りたての状態で提供してくれるし、(この時は会場食なので気になる人はダメかも)

 

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ビバ造の大浴場は広々としてるし露天は雪見で最高だし鉄分多めの泉質も◎

かれこれ露天に1時間半くらい沈んでたかも

(他に客居ないこと確認して撮影。指摘あったら消します)


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♨️キメた後には津軽三味線の演奏までやってくれると至り尽せり

 

これがGoToトラベルで割引効いて11000円切った訳だから安倍ちゃんには頭が上がらん訳ですよ

今回は往復送迎を頼んだけど翌日は岩木山神社を観光するのもアリ

車無くても送迎頼めて弘前観光にも使えるのもポイント

バイクを手に入れた今は津軽ツーリングの時にぜひ再訪したいね

 

 

そんな感じでホクホクに仕上がって2日目もおしまい

3号はやぶさ

 

2021年5月9日

 

道内3日間、上司主催のレンタカーによる弾丸鉄オタツアーが千歳空港にてお開きとなった。

と、言ってもお開きになったのは自分だけ。

この日は道北の歌登で朝を迎え、道央道を上司の運転でかっ飛ばし、三笠鉄道記念館を回って夕方に千歳に着いたとこだ。上司と同行者計4名はここから関東へ飛んで帰る。それを1人、見送ったのだ。

荷物をまとめて保安検査場へ進む同行者たち。

「じゃあまた明後日職場で ありがとうございました!」

そんな声を掛けてさっくりと解散。

さあ、自分もこれから帰ろう。

 

 

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新千歳空港駅からは快速エアポートに乗り、隣の南千歳駅へ。

南千歳からは函館行 最終北斗22号に乗り込む。

夕暮れを迎えた南千歳駅から、キハ261の力強いエンジンに包まれて帰路が始まった。

 

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地を這え空弁。

 

新千歳空港こと新千歳ショッピングセンターで仕入れておいたのだ。

自分に買われたがために空を飛ばず、室蘭本線を120km/hで走る運命となった空弁をちょっと哀れに思いながらサックラで流し込む。

すぐに外は真っ暗になり、どこを走っているかも分からない。終着の函館までは3時間弱。暇、なんだけどめちゃくちゃ眠い。道内2泊とも5時間以下しか寝てなかったからなぁ。

 

そそくさと食べ終えると睡眠不足+アルコールの効力により一瞬で睡魔へ落ちた。

 

 

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完全に爆睡して起きたら函館に到着間際だった。

やべぇ今何時だ⁈

スマホで時間を確認すると22時40分。定刻通りの到着にホッとしつつ、足早に駅前タクシー乗り場へ向かう。

 

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青函フェリーの方のフェリーターミナルへお願いします。

乗り慣れないタクシーに窮屈に身を乗せて、行き先を告げる。それ以外に会話があったかは覚えてない。

歩ける距離なので歩きたかったが、ここばかりはタクシーじゃないと間に合わなくなる。

元々の行程は時間に余裕があって、歩いて向かえる津軽海峡フェリーに乗る予定でいた。前日になってからふとサイトを確認したところドックダイヤになっており、慌てて切り替えた結果が青函フェリーだったのだ。

 

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ワープとして使えてしまうタクシーを行程に組み込んでしまったことに若干の自己嫌悪をしていると、15分ほどでフェリーターミナルへ着いた。

しっとりと冷えた港の空気を吸い込む。

思ったより綺麗じゃん。

 

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徒歩乗船でも予約が必要で、ほぼ24時間前に電話口で伝えた名前を窓口で再度伝える。程なくして乗船券が手渡された。

さあ、これで本州へ帰るんだ。

 

周りを見渡すと旅慣れてそうな人がちらほら。

堕れた空気に混じり乗船開始を待つ。

 

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23時20分

 

出港10分前に乗船が始まった。

乗船開始を待つ、堕れた空気からいち早く離れようと外へ出る。

検札を受けて船内へ。

皆足早に客室へと向かう。

横ではトラックの乗船も始まった。

ガンガン プシュ ガァーーー プシュ

誘導に合わせて順序よく積み込まれる。

仕事・旅行 様々な目的を持った人々が集まり、物流や想いが乗り込むこの瞬間がたまらなく好きだ。

 

……でもあまりウロウロしている余裕もないな。

 

短距離夜行フェリーではまず、寝床を探さないとならない。見学もほどほどに自分も客室へ向かう。

 

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3号はやぶさは2000年9月就航 これを書いてる時点では最古参に当たる船だ。

津軽海峡Fの方にあるような個室やビューシートなぞ無く、一般客は座席か雑魚寝の大部屋のみとなる。

 

好ましい書体の重い扉を開け、暖かい客室へ入る。

窓側に枕が並んでいるのが嬉しい。

サッと端っこのスペースを確保する。

トラックに続き乗用車の乗船も始まったのか、客室も各自のスペースが取れる程度に埋まった。

 

放送が入り、減光される。

いつのまにか出港していた。

もう眠くて仕方ない。明日も早い。

鞄を横に抱いて上着を掛け、柔らかくもないカーペットに転がる。エンジン音とその振動が心地よい。程なく再びの睡魔に落ちていった。

 

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3時20分

 

船内放送で起きた。

どうやら外は雨らしい。

寝ぼけ眼をさすりながら、ササッと荷物を纏める。

しばしウトウトする人、歯磨きをする人、顔を洗う人、一斉に起きて身支度を整える光景も修学旅行でもなければないなぁなどと考えつつウェットティッシュで顔を拭く。こういう時にウェットティッシュは便利なのだ。

 

下船が始まりトラックがエンジンを掛ける。

轟音に包まれるデッキ。

船首が開く。

日の上る前、暁の雨の中、それぞれがそれぞれの目的地へ散っていく。

自分もそのうちの1人となり、雨の青森市内へと歩き出した。

 

どちらかといえば仕事人向け。

もう一方と比べて質実剛健青函フェリー

思いがけずとても良い"夜明かし"をさせてもらった。

 

20年末 冬の津軽3

 

 

※    2020年の12月 ※

 

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12/25 11:10 

数少ない上下列車の行き違いのため、一時的に賑わう五所川原駅

年末近いこともあってそれなりの客が降りてくる

皆マスク着用なのがこの年を表す記録にもなった

 

 

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ここまでの車両も駅舎も駅前も、昭和な風景が出迎えてくれる五所川原駅

ここへ来るならもう少しだけ昭和を遡りたい、ということで津軽鉄道津軽五所川原駅

 

津軽」が名称に入るだけで駅舎はJRと並んで配置

ホームへの跨線橋は共用の長閑な風景

 

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駅舎の中へ

 

ストーブを囲むおばあちゃん、大量の張り紙、手作りの装飾、古いラッチ、わざとらしさを感じない漢字表記の時刻表、ガッチリ並ぶお土産物……まあなんとも昭和らしい光景に埋め尽くされる

が、時刻は令和2年11月に改正されたばかりだし何よりマスク着用

ちゃんと令和です

 

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作り物の昭和とは比べ物にならない駅の歴史をビシビシ受けながら、窓口へ

大量の張り紙でも目立つ"ストーブ列車"を指さして今度の目的の切符を買う

寄付金付きもあるとのことで少しでも支援になるならと迷いなくそちらを購入

使うべきとこで金を惜しまないのが充実する旅の方法なのだ

 

しばしの待ち時間の後、切符に入鋏してホームへ

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1954年製造、オハ46-2612改めオハ46-2が津鉄21型と手を組んで出迎えてくれた

 

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できればロッド駆動のDD350が良かったなぁと思いつつ、旧客をNDCが牽引する光景も中々珍しいものだと切り替えて乗車する

 

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ダルマストーブはかなりの火力

最前列に陣取ると脛も顔も焼くので一列ズレると程よい暖かさになる

団体客も乗って観光列車らしい賑やかな車内となり、出発前に車内販売が回る

 

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そこのスルメ、俺のなんすよ


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焼かれたスルメを軍手でちぎってもらい、早くもストーブ列車スターターセット完成

これよこれ

 

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お客をたくさん乗せて津軽平野をのんびりのんびり進むストーブ列車

40km/hも出てないだろう

デッキから窓無く景色が見渡せるのも旧客ならでは

 

賑やかさとお酒で体も心もポカポカしていると金木駅で団体が下車、斜陽館に行くのだろうか

 

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お客も減ってのんびり客車旅を満喫すると程なく終点の津軽中里へ着く

残っていたお客も駅を出て各方面へ、または折り返しを待つ

 

ここで気動車回し

 

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折り返しまでの時間を駅前をふらついたり車内を見て回ったり 

帰りの切符も買わなきゃ

時間に縛られる鉄道だからこ味わえる、縛られない時間を味わう

 

 

 

……………

そろそろ戻る時間だ。

 

行きより少ないお客を乗せて、客車は再び津軽平野へ動き始める

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車内を照らすのは曇り空の雪原とダルマストーブの2つ

 

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飾り気のない旧型客車には静けさがよく似合う

 

 

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金木駅で先ほどの団体を拾い、再びの賑やかさを戻したストーブ列車

石炭を焚べる車掌に声をかけ、記念に。と車補をお願いした

 

この素晴らしい列車が少しでも長く続いてくれるよう願い、令和時代の津軽五所川原へ戻った

 

 

20年末 冬の津軽2

 

 

※    2020年の12月    ※

 

 

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12/25 秋田5:27発 普通 弘前

 

________オタクの朝は早い

 

というかこの列車に乗らないと目当てのキハ40に乗れないのである

 

嘘、6:15発でも乗れる

余裕持って出迎えたいのと、買い物がしたいのと、どうせ早起きするなら変わらないから始発にした

 

 

この月の12日から新型のGV-E400が投入され、程よい時間の東能代10:59発の便は新型

前は東能代5:17発 (無理)

後は東能代16:33発 (無理)

 

絶望的に本数の少ない五能線ヨンマルに乗るために結局は早起きせざるを得なかった

 

 

数少ない学生の客を乗せ、次第に白みゆく空と701系のモーター音、熱すぎるヒーターに腿を焼かれながら北へ進む

 

これはこれで悪くない

701系を楽しめない人間は損してるよ

 

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そうして夜が明ける頃に目的の始発駅、東能代へ着いた

 

 

 

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全て東能代NewDaysのおかげです。

ありがとうございました。(※個人の感想です)

 

貼り紙に完全同意と感謝しつつ酒とつまみを買い込む

これで準備は完璧

 

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ホームへ戻ると新顔が能代シャトルを担当していた

海側が窓の多い方になっていて多少の配慮は感じ取れる

 

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鉄道の栄華を残すように並ぶレールの奥に、住み慣れた家から出勤を待つ旧顔

 

といってもこれに乗るのでなく、岩館始発の折り返しなんだけどね

 

 

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新顔と能代で交換し、やってきた今日の目的

弘前方から

48-1520

48-520

40-521

の3両編成

 

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サボ交換も、もうすぐ過去の光景になるのか

 

普段着に華を添えるサボを身につけて出発の準備が整った

 

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デッキ付き、ズラリと並ぶボックスシートも寒冷地ならでは

国鉄ボックスシートからしか得ることのできない旅情を早くも致死量摂取する

 

 

 

 7:23発  定刻通り、東能代を発車した

 

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走り出して数分、バスケの町 能代

 

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米代川を渡って白神山地日本海の隙間へ進む

 

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八峰町八森駅(ややこしい)の辺りから車窓に日本海が広がり始めた

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絶景

 


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先頭のキハ48-1520は貴重なタブレットプロテクター付き

他にキハ40-522が装着していたらしい

よくこんなの付けた車体が令和まで残ってたもんだ

 

 

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行き違いのため、岩館にて小休止

しばしの撮影タイム

パラパラとオタクが外へ出てくる


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48どうしの妻面

普通車ならここが最期

 

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鯵ヶ沢からの列車と行き違い、

オタクを回収して出発

 

 

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この辺りでカパッ

これのためにここへ来たのである

あぁぁぁぁぁぁぁぁ

 

朝からアルコールと暖房でポカポカ 気分がいい

たまらん

 

 

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深浦にて再度小休止

今度は新顔の快速と行き違い

 

景色は変わらねど車体がその景色に馴染むまではどのくらいかかるのかな

 

個人の気持ちの問題か

 

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雪のチラつく深浦でも撮影タイム

 

……世代交代なんだなぁ

 

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こんな景色がずっと続く

鈍行でも、リゾートしらかみでも、国道101号でも

どれでも景色の美しい土地だと思う

冬の暴風を知らないから言えることか

 

既に五能線も3回目の乗車だったりする

この後バイクでまた訪れることになるのは別の話


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北金ヶ沢リゾートしらかみと行き違いのため小休止

数分あれば外の空気を吸いに出るのよ

 

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楽しい旅行はJR東日本

 

隠された裏には喫煙があるのかな

昭和の車体に平成の名残も感じる

 

 

鯵ヶ沢から内陸へ入り、客も増えた

東能代から約3時間半

ダラダラと過ごすだけが目的だったのでガツンとした感動や記憶はないものの、そういうものが鈍行の良さなのかもしれない

 

弘前まで乗り通してもいいけど冬のりんご園を眺めても飽きが来そうだし、冬の津軽なら乗らねばならない列車がもう一つある

 

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ということで五所川原で下車

 

 

 

長くなったので一旦終わり

 

 

20年末 冬の津軽1

 

 

※   2020年の12月 ※

 

2020年の12月 GoToトラベルが一旦終わりになることと、秋田/弘前のキハ40が引退を迎える情報をキャッチ

時期は冬の津軽。なら♨️も最高じゃあないか。

 

これは津軽に行くしかない。

 

 

冬の五能線は天気との勝負、

風が吹けば五能は止まる

 

12月上旬に宿を予約

 

 

強風予報  負け

 

 

次の連休を狙って再度予約

こうしてクリスマスに1人でローカル線に揺られに行くオタクが誕生した

 

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12/24 東京12:40発 Maxとき・たにがわ

 

上越ガーラ湯沢行が出ると冬、消えると春なのである

 

この頃は10時前に終わる泊まり仕事だったので、一息ついて昼ごはん食べた後のMaxは旅に出る最適な列車だった

 

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Maxならば2階席、引退も決まった頃ならそりゃグリーン車ですよ

宿が安くなってるから実質タダ。こうして安いはずが高い旅費となる。全部政府のせいだな

 

飛ぶような景色(曇天)を眺めながらグリーンのゆったりとした座席に身を任せ、ウトウトと泊明けの心地いい睡魔に堕ちる

うーん贅沢

 

 

国境の長すぎるトンネルを越えるとすぐ越後湯沢

 

雪から守る要塞のような駅と、上越特有の客終合図で新潟を感じるのが現代のオタク川端康成なのだ

 

ウトウトしながら次に目を覚ますと燕三条を過ぎた辺りだった

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一面の田圃、雪原の中を飛ぶように駆けるMax

街に入って東西道路を跨ぎ右へ旋回すると新潟駅へ着陸するのだ

 

 

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改札一つ通り抜け、次の特急いなほ号へ

平面乗継はとても便利

 

やっぱこっちもグリーンでしょ、ということで日本海側の2列席

 

結局隣が埋まることもなく、広すぎて落ち着かないスペースを確保できた

 

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ザ、冬の日本海の景色を見ながら北へひた走る

だんだんと日も落ちて、暖かい車内にウトウト

定尺レールは睡魔を誘う

 

 

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こうして世間はクリスマスイブに浮かれてるだろう夜の秋田へ到着して、初日が終わった

 

冬の夜の秋田は寒かった……