江津市内を彷徨う。
なんとなーくで右折したら間違ってるし、間違ったまま数キロ走るし、引き返して正しい方向行ったら住宅街の細い路地に迷い込む。
そうこうしてようやく正解の道へ。
歩いた時の記憶を頼りにしたら記憶と全然違う。
そりゃそうだよな。7年以上も昔のことだもん。

そりゃそうだよな。7年も経てばこんなに草に埋もれてしまうよな……

↑2018/2
江津本町駅
流石に唖然として声に出た。
時期が違うのもあるだろうがジャングルと化した駅に「本町」の雰囲気を感じることは到底難しい状況になっていた。
初めての一人旅の目的に選び、廃止になる前には未訪問だった駅をバスや徒歩を駆使して回り切った思い出の路線。そりゃ7年も経てばこうなってるよな。

↑2018/2

↑2025/11
記憶と雰囲気も変わらない道を、今度はバイクに跨って逆向きにのんびり進む。
7年前は逆方向を川平駅から江津駅まで歩いている。
バイクで再訪するなんてその頃には微塵も考えていなかったな。
でも細い道と並行する路線故、小回り効くバイクは駅巡りにもってこいだ。
あれだけノロノロ荷物背負って歩いた道も、原動機があると速い速い。
左岸側が開け、畦道をノソノソ進むと草むらが現れた。



↑2018/2


↑2025/11
千金駅
現役時から極めて乗降の少なかったであろう駅。
ちなみにそれぞれ1.2枚目は大体同じ向きを撮影している。
綺麗に刈りそろえられていた生垣は自由気ままに伸び尽くして何が何だかさっぱり。
バラストがそのまま葛に化けたかのようにモリモリしている。
駅が営業するということは誰かが維持していることで、それがやめられると自然は強く飲み込んでしまうのを江津本町と合わせて実感。

↑2018/2

↑2025/11
2018年に望遠で撮った踏切。2025年はその踏切跡地から同じ方向を撮ってる。


↑2018/2


2025/11
川平駅
千金駅と対照的にこちらは廃止前よりも手が入っている。水害を機に移転した住宅もあり、むしろ現役感ありあり。
と言えど桜の大木は樹齢だろうか伐採され、水害から守るための嵩上げで風景は変わっている。
駅舎と立体地図が変わらず三江線の歴史を伝えているようだ。



↑2018/2



2025/11
川戸駅
こちらは何も変わっていない。
ほとんど綺麗に残ってる気がする。
駅前通りから見える駅舎も何も変わってないんじゃないかってぐらい。
レールカートをたまに動かしているようで、線路も綺麗。駅前旅館もあって、接点としての「駅」として存続しておりとても好みだ。
各駅とも個性が出ますな。


↑2018/2

↑2025/11
田津駅
廃止前は駅前に民家があったが、基礎を残して消失。狭いホームも草に埋もれてる。
空しい。


↑2018/2


↑2025/11
田津と石見川越の間にある小さい橋。
7年前はここも逆向きに歩いていて、何故か写真を撮った橋だったり。
ふと撮った写真も、後から見返せば大事な思い出になる。




↑2018/2


↑2025/11
石見川越駅
郵便局と並んで駅舎のあった駅。
駅舎のあった場所は草むらへ。郵便局は変わらず営業中。利用者はいるのかな。

↑2018/2

↑2025/11
三江線を三江線たらしめていたモノの一つが陸閘門だろうか。荒川とか淀川とかにもあるヤツが三江線にも何ヶ所かある。
江の川から家屋を守るために少ない平地には大きな土手が後から築かれ、そこに元からあった三江線は線路を付け替えせずに閘門を設置して川沿いと集落を行き来していた。
今では全てが閉ざされるか撤去されて土手になっているのだろう。ここもその一つだ。


↑2018/2


↑2025/11
鹿賀駅
2018年の時に朝一番に降り立った駅で、午後にもう一度降りていた。
なんの特筆も無さそうな駅だけれどもすぐ横の橋を渡った国道横にコインレストランがあり、ラーメンとうどんの自動販売機が現役で稼働している。午後に降りたのはそこを利用するためだった。
飲食店の少ない場所故にありがたかった記憶。今回は夕方だったのと時間に追われていて残念ながらスルー。次まで残っていてほしいね。

↑2018/2

↑2025/11
三江線は因原駅を前に濁川を渡る。往時は嵩上げされた土手に陸閘門を設置していたが、今では橋脚ごと撤去され、土手も埋められている。


↑2018/11


2025/11
因原駅
この日最後の立ち寄り駅。その名も三江線運輸という輸送会社の本社になっているようで、現役時から半分は事務所になっていた。
今では待合室も事務所に組み込まれており、駅前も事業者の管理下っぽい雰囲気。
立ち入り禁止と書いてあったか見てないのでセーフかな?とモソモソしているとやっぱ声かけられますよねぇ。
ということでバイクについて談義。怪しいモノじゃあありませんで。まあ11月の平日に遠征してたら怪しいか。
なにより消えていくものも多い中で、残ったものを利用して維持してくれるのは嬉しいことですな。
ここで残念ながらそろそろ時間切れ。キリが悪いがやむなし。そろそろ泊地へ向かわにゃならん。
広い土地が少なく江の川を挟んだ位置に国道が通る三江線は、大きな災害が再び起きない限り整地される場所も少なくこの先も現状を維持する区間が多いような気がする。
有志によって綺麗に維持され続ける駅。自然の回復に任せるままの駅。
次はどんな風に変わっているのかな。
また来るのが楽しみだ。
半日を振り返り、因原駅に隣接している道の駅でルートを確かめ直してから宿へと向かった。