片隅旅記

独り言を片隅に置いておきます

20年末 冬の津軽3

 

 

※    2020年の12月 ※

 

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12/25 11:10 

数少ない上下列車の行き違いのため、一時的に賑わう五所川原駅

年末近いこともあってそれなりの客が降りてくる

皆マスク着用なのがこの年を表す記録にもなった

 

 

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ここまでの車両も駅舎も駅前も、昭和な風景が出迎えてくれる五所川原駅

ここへ来るならもう少しだけ昭和を遡りたい、ということで津軽鉄道津軽五所川原駅

 

津軽」が名称に入るだけで駅舎はJRと並んで配置

ホームへの跨線橋は共用の長閑な風景

 

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駅舎の中へ

 

ストーブを囲むおばあちゃん、大量の張り紙、手作りの装飾、古いラッチ、わざとらしさを感じない漢字表記の時刻表、ガッチリ並ぶお土産物……まあなんとも昭和らしい光景に埋め尽くされる

が、時刻は令和2年11月に改正されたばかりだし何よりマスク着用

ちゃんと令和です

 

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作り物の昭和とは比べ物にならない駅の歴史をビシビシ受けながら、窓口へ

大量の張り紙でも目立つ"ストーブ列車"を指さして今度の目的の切符を買う

寄付金付きもあるとのことで少しでも支援になるならと迷いなくそちらを購入

使うべきとこで金を惜しまないのが充実する旅の方法なのだ

 

しばしの待ち時間の後、切符に入鋏してホームへ

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1954年製造、オハ46-2612改めオハ46-2が津鉄21型と手を組んで出迎えてくれた

 

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できればロッド駆動のDD350が良かったなぁと思いつつ、旧客をNDCが牽引する光景も中々珍しいものだと切り替えて乗車する

 

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ダルマストーブはかなりの火力

最前列に陣取ると脛も顔も焼くので一列ズレると程よい暖かさになる

団体客も乗って観光列車らしい賑やかな車内となり、出発前に車内販売が回る

 

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そこのスルメ、俺のなんすよ


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焼かれたスルメを軍手でちぎってもらい、早くもストーブ列車スターターセット完成

これよこれ

 

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お客をたくさん乗せて津軽平野をのんびりのんびり進むストーブ列車

40km/hも出てないだろう

デッキから窓無く景色が見渡せるのも旧客ならでは

 

賑やかさとお酒で体も心もポカポカしていると金木駅で団体が下車、斜陽館に行くのだろうか

 

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お客も減ってのんびり客車旅を満喫すると程なく終点の津軽中里へ着く

残っていたお客も駅を出て各方面へ、または折り返しを待つ

 

ここで気動車回し

 

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折り返しまでの時間を駅前をふらついたり車内を見て回ったり 

帰りの切符も買わなきゃ

時間に縛られる鉄道だからこ味わえる、縛られない時間を味わう

 

 

 

……………

そろそろ戻る時間だ。

 

行きより少ないお客を乗せて、客車は再び津軽平野へ動き始める

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車内を照らすのは曇り空の雪原とダルマストーブの2つ

 

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飾り気のない旧型客車には静けさがよく似合う

 

 

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金木駅で先ほどの団体を拾い、再びの賑やかさを戻したストーブ列車

石炭を焚べる車掌に声をかけ、記念に。と車補をお願いした

 

この素晴らしい列車が少しでも長く続いてくれるよう願い、令和時代の津軽五所川原へ戻った